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【かんたん解説】GDPとは?日本人なら知っておきたい日本の経済!

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ニュース 「日本では2019年10月から12月までのGDPの改定値は年率に換算した実質の伸び率がマイナス7.1%となりました。」
一般人  「…で? それがどうしたの?」
グローバルエリート「やはり消費増税後には大幅に経済が冷え込んでしまったな。今、日本では消費が冷え込み大きな経済成長が見込めず、賃金上昇の望みは薄い。スキルをつけて収入の蛇口を増やしておこう。」

このようなニュースを聞いて即時にグローバルエリート(←に限った話ではないが今後も知的キャラとして登場する)のように、様々な可能性を思考できる方は少ないと思います。
この記事を読めば、今後GDPに関するニュースや新聞記事を読んだ時に、的確に現状の認識を深めることができ、今後の自分の行動指針や考え方に大いに役立ちます。

学べるポイント

  • GDPが何か分かる
  • ニュースが理解できるようになる
  • グローバルに活躍するために、大まかに日本のGDPを知る

GDPとは?

GDP(国内総生産=Gross Domestic Product)とは、国内で生み出された付加価値の合計のことです。つまり、日本が日本国内で儲けたお金です。これだけ知っていれば充分です。このGDPの伸び率が「経済成長率」を示し、GDPが増えれば経済成長率はプラス⬆︎となりますます。一方、GDPが減れば経済成長率はマイナス⬇︎となります。

GDPの具体的な構成

GDP 計算する上で「三面等価の原則」を知る必要があります。難しく言えば、生産(付加価値)、分配(所得)、支出(需要)の3つの側面でみた額が等しくなります。簡単に言えば、企業の儲け、皆さんの給料、皆さんが払ったお金のそれぞれの合計が同じであるということです。大まかに知れば充分です。

出典:桐原書店 教科書『新政治経済改訂版』H19 p114

よし、今日は飲みに行くぞー!と、居酒屋で使ったお金は、その居酒屋の利益となり、その利益は居酒屋従業員の給料となる至極単純な話です。

実質GDPと名目GDPの違い

この名目と実質の考え方はとても重要です。

名目GDPとは、国内で生産されたモノやサービスの付加価値の合計です。それに対し、実質GDPとは、名目GDPに物価の変動の影響を取り除いたものです。

これだけ読めば、「え、どちらが大事なの?」と疑問を持たれる方は多いかと思います。結論から言うと、実質GDPです。なぜかというと、景気が良くなったかを測るためには物価の変動を加味しなければ意味がないからです。

具体例を出すと、1,000円でランチセットを販売したとします。原材料は600円とすれば、利益は1,000円–600円=400円です。仮に物価が2倍になったとすると、2,000円のランチセットを作る原材料も2倍の1,200円になります。そうするとその利益は、2,000円–1,200円=800円です。「あれ?利益が倍になったぞー!」と感じるかと思います。これが名目GDPの考え方です。物価が2倍になったことを考慮に入れれば、それは当たり前に起こることです。

ここで、付加価値という概念の登場です。2倍になった物価を考慮に入れて先ほどの利益を割り戻してみると、800円÷2=400円です。「あれ?物価が2倍になる前の利益と同じだ…」。そうなんです。このランチセットを作る時に何も努力を加えていないため、付加価値が増えていないのです。つまり、実質GDPは変化していない、ということになります。

この例から何を学べるかと言うと、付加価値が増えなければ実質GDPが増えません。そうですよね、いくら売上が2倍になったからといって物価も2倍になっていれば、買える物の量は変わらず実質の生活が豊かになった実感はありませんよね。

言い換えると、付加価値が増えなければ給料も増えません。先ほどご紹介した三面等価の原則の表を見れば一目瞭然です。だから、この考え方は生活を豊かにするためにはとても大事なのです。

日本のGDP

「実質GDPの重要性は何となく理解できたけど、自分達が住む日本の実質GDPっていくらなの?」と良い疑問を抱かれたかと思います。もし仮に「グローバルに活躍したい」と目標を掲げられている方は、自分の国のGDPぐらいは把握しておく必要があります。

結論から言うと、ざっくりと500兆円と覚えておいてください。下の2000年から2019年までのグラフ推移を見れば、約500兆円と言えます。

出典:内閣府HP
https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/menu.html
出典:世界経済のネタ帳
https://ecodb.net/exec/trans_image.php?type=WEO&d=NGDP_R&c1=JP

1980年代後半~1990年代前半に起きたバブル経済の頃に比べると、経済成長が鈍化していることが分かりますね。よく年配の方が、「バブルの頃は本当に景気が良くて給料も右肩上がりだったんだよ」と言っていましたが、このグラフを見れば良く理解できます。グラフの傾き方が今と全然違います。

「でも、この500兆円が大きいのか小さいのか実感が湧かない」と感じると思います。これは、諸外国のGDPと比較、さらに人口を比較すれば良く分かります。これはまた別の記事でご紹介します。

GDPの問題点

このように経済規模を測る上では重要な指標のGDPですが、問題点があります。それは、正確な計測が難しいことです。これはGDPが人為的に作られ、複雑な方法で導き出された理論上の数字であるためです。

具体例として、主婦とハウスキーパーの話が挙げられます。ある裕福な方がお金を払ってハウスキーパーを雇って家事を代行してもらっていたとします。些細なことをキッカケにその裕福な方とハウスキーパーが結婚しました。すると、そのハウスキーパーは奥さん(主婦)になるわけですから、当然お金を払う必要がありません。つまり、実際に行っているサービス(家事)は変わらないのに、GDPは計算上減少してしまいます。現実的にこのようなパラドックスが存在するのがGDPです。

だからこそ、GDPの具体的な数値は覚える必要はなく、大まかに日本のGDPは500兆円ぐらいの規模とイメージを掴むだけで充分です。

GDP数値発表時期と確認方法

出典:内閣府HP
https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/kouhyou/kouhyou_top.html

上の表の通り、四半期毎に数ヶ月遅れで速報値が2回公表されます。これを元に新聞社やテレビ局が記事を書いて、読者の皆さんがその記事を見ることになります。もうここまで来れば、GDP関連のニュースや記事を見たときには、すんなりと理解し自分なりの考え方が持てますね。


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